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cha no chimoto

COMMERCIAL, WORKS

cha no chimoto

title:cha no chimoto

category:COMMERCIAL

year:2010

site:Kanagawa,Japan

Floor area: 34.43㎡

Photo:Tetsu Hiraga 

敷地である箱根は古くから温泉街として人々に親しまれている。 その箱根に二〇世紀初頭に建設された白い洋風建物があり、この建物は地域のランドマークとなっている。 クライアントである和菓子屋「ちもと」は60年以上の歴史があり、現在この建物で営業を行っている。 「ちもと」とは ” 千本の桜 ” を意味する。 これは創設者が日本の伝統芸能である歌舞伎の題目「義経千本桜」から着想を得て名付けた、と伝えられている。 「ちもと」の看板商品は白くて柔らかいお餅「ゆもち」であり、これを求めて日本全国から客がこの店を訪れている。 我々は、地域的に重要なこの建物の保存的改修と、クライアントが新たに営業を開始する和菓子喫茶「茶のちもと」の内装を手がけた。 「ちもと」のシンボルである桜を用いて、日本の伝統的な精神を感じさせつつも、懐古趣味に陥らない、新しい表現を行うことを目的とした。 この目的を達成するために、以下の具体的手法を用いた。 ・壁:度重なる増改築の結果、いびつに変形されたと思われる平面を曲線の壁で囲い、珪藻土漆喰で仕上げた。このことにより、混乱した平面は柔らかい印象に変化した。 ・窓:窓には雪見障子を取付け、その格子には桜の木を表現している。 この格子は窓から見える自然の風景と室内を記号的に結びつけている。 ・家具:客席のテーブルと大きなお椀型のカウンターは日本の伝統技術である ” 漆塗り ” を現代の素材であるポリエステル樹脂に置き換えて表現している。桜の花びら型に切り取ったガーゼを家具表面に配置し、ポリエステル樹脂を塗布しては研ぎ出す工程を繰り返すことによって桜の花びらに奥行き感を与えている。 至る所に配置された桜のモチーフによって桜が舞い散る春の景色を連想させ、また白く柔らかい壁や家具の曲線によって「ちもと」で作られている「ゆもち」を連想させることに成功した。

 

敷地:神奈川県足柄下郡箱根町湯本690

完成:2010 面積:34.43㎡

設計:小川都市建築設計事務所 小川裕之

設計協力:柏原寛

グラフィック:福津宣人

FRP家具:及川拓児

写真:Tetsu Hiraga

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